業務スキル

ここ1年ぐらい自分のこれからを考えている。

先日、前の職場の先輩とたまたま再開した。自分には何があるのか。

甘えた発言では、あったけど、『いいとしとって、今更、プログラマも、ないだろう。業務知ってるんだから、強みを生かさなきゃ』と言われた。

業務を知っているとは、どういう事だろう。

あるIT企業では、若手に業務を教えたいのだが、どうしたらいいか。なんて聞かれた事がある。ふと、思うのだが、人から教わらるものだっけ。。

教わるものだけど、教材があるわけではないな。業務がわからないという人とプログラムがわからないという人は、どこか似た感じがする。かっこよく、仕事したいから、不得意分野には顔を出さない。

それは、なんとなく、カッコ悪い気がする。

私の得意分野は流通である。得意というより、長いだけなのだが、例えば、小売でいうところのリベートと製造メーカーのいうリベートは相対関係にある。同じ言葉だが、業務はまったく違う。

片や、原価管理であり、片や、売上管理になる。それも、一部だ。

小売では、仕入原価だが、特定数を発注したり、売上ると、リベートとしてお金が返ってくる。これをラッキーなお金としてしまったら、そもそも管理はできない。当然、買いすぎて廃棄する事もある。特売にするなど、販売計画をたてて、特定数を仕入る事で、仕入コストを軽減する事ができるという事だ。廃棄したら、次回のリベートに向けて予測しなおすべきだ。

製造メーカーは、売上目標を元にリベートの数量と金額を決める。利益を考えれば、少ない金額でたくさん売上げた方がいいのは明白である。一方で、厳しくしすぎると誰も買ってくれなくなるのだから、競合他社の動向も見なくてはならない。

片や固い原価管理であり、片はマーケティングである。

こういう事を理解するには、顧客と近い位置にいなければ、ならない。そして、全てをシステム化すべきかというと、顧客規模によりまちまちである。

肥大化した組織では、情報量が多く分析するには、ターゲットを決めてシステム化する必要がある。新たなチャレンジであれば、とれる情報量は少なく、システムというよりは、ちょっとしたツールで瞬時にExcel化できればいい。

これも、業務を理解する事である。原理原則と現状把握のバランスをとるという事を、どのように教えるのか。

企業の成長には順番がある。商店が大手スーパーと同じものを求めているわけがないのは分かっているのに、往々にして、場違いな提案をしているSEはいるものだ。

それは、カッコ悪いかも、しれないけど、業務を理解するには、必要な事のように思う。

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